2016年11月01日

川端康成の未発表小説 「星を盗んだ父」大

茨木市立川端康成文学館(大阪府)が所蔵していた作家・川端康成(1899~1972)の直筆原稿が未発表の小説であることがわかった. 短編「星を盗んだ父」. ハンガリーの作家モルナール・フェレンツ(1878~1952)の戯曲で映画やミュージカルにもなった「リリオム」を翻案したものだ. 原稿は、21日から文学館で展示される. 川端研究者で和洋九段女子中学校・高等学校(東京)教諭の深澤晴美さんが確認した. 400字詰め原稿用紙22枚分で、筆跡や「フェレンク・モルナー」という原作者名表記から、1922(大正11)~27(昭和2)年の作品と推定する. 英訳本を下地にしたらしい. 校正の跡がなく、何らかの理由で出版が見送られたとみる. 95年に文学館が古書店から購入、展示もされたが「リリオム」の翻案であること以外は不明だった. リリオムは、生まれてくる子のために盗みを企てて命を落とす. 天国へ行くために善行をしようとして、天の星を盗み子に渡そうとする. そんな原作を川端は、リリオムが子に会う最後の場面中心に構成し直した. 題名も変え、子を思う父の親心を浮かび上がらせる.
posted by FuruyaYoshino at 12:38| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする
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